Lazy Bear

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ブレット・トレイン

休養から復帰した殺し屋のレディバグ。復帰後の初仕事は、指定された新幹線の車内でとあるブリーフケースを回収するだけという簡単なものだった。
同じ車内には、息子に重傷を負わせた犯人への復讐に燃えるキムラ、巨大な暗殺組織を率いるホワイトデスの息子を救出したタンジェリンとレモンのコンビが乗り込んでいた。
本来なら関わりのないレディバグだったが、ひょんなことから別の暗殺者に襲撃されてしまう。その後レディバグは自分の意思とはお構いなしに、次々と車内中で起こる大騒動へ巻き込まれていくことになる。


主演はブラッド・ピット。原作は伊坂幸太郎のマリアビートル。
日本が舞台の原作をそのままに、登場人物の多くを海外俳優に置き換えた内容の作品になります。登場人物はほとんど殺し屋なので、当然ですが流血を伴う暴力シーンは非常に多いです。
レディバグが運の悪い人間という設定のため、話を聞けば聞くほど無関係な巻き込まれキャラだなという印象があります。他の暗殺者達も非常に癖の強い人物ばかりなのですが、共通して感じたのはみんなとにかく仕事が雑なこと。プロ意識が無いというより、プロだけどもすぐにバレても構わないぐらいの軽いノリで仕事をしています。そのためコミカルな印象を受けるのだけど、そもそも世界観やらモブやら作品全体の雰囲気がコミカルなため、もはやそういう世界なのだと思ってしまいます。
そのコミカルさの他、登場人物についてそれぞれ唐突に回想ががっつり入ってくる構成がクエンティン・タランティーノの作品を連想します。キル・ビルなんかもこんな感じでしたし。
日本はこんなんじゃねーよ!というツッコミを入れながら見ていくコミカルなノリだけど、アクションシーンは監督がスタント経験者だけあってとにかくかっこいい。銃撃戦以外でも真田広之演ずるエルダーの殺陣は渋くて実に良かったです。
登場人物がかなり多く人間模様も徐々に複雑になっていくけれど、思ったより見やすく整理された演出なのが地味に良いところでした。

オススメ度は4。コミカルかつスタイリッシュなアクション映画です。気楽に見られるけれど原作との改編も多いようなので、原作ファンにはどうかな?という印象もあります。

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