Lazy Bear

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LAMB ラム

羊を飼う酪農家夫婦のイングヴァルとマリア。ある日、飼っていた羊の一頭が子羊ではない何かを出産する。
子供の無い二人はそれにアダと名付け、我が子のように大切に育てる。
二人の愛情を受けすくすくと育つアダ。そこにイングヴァルの兄であるペートゥルが現れ、人でも羊でもないアダを我が子のように育てている二人を見て不審に思う。


アイスランドが舞台のスリラー作品。
どこか重苦しく不安感の漂う中、夫婦と子供は和気あいあいと和やかな雰囲気なのが異様でした。そんな中にまともな感性の兄が現れて状況が動くのかと思いきや、あっさりと取り込まれてしまうのがまた恐ろしさがあります。アダ自体には何の罪も無いのだけれど、兄が言うことも一理あるなと。そういう価値観の相違を擦り合わせる暇も無く傾いてしまうのは、やはり異形だからなのかと考えさせられます。
ラストは割と唐突な印象が拭えませんでした。全く繋がりは無い訳でもないし、まあ確かにそうもなるかという納得もあるんだけども。そもそも本作がセリフ量がとにかく少なくて自身で考察しなければならない部分が多いため、唐突と捉えるか謎めいていると捉えるか、人に依る要素が強い気がします。そこが逆に安っぽさに繋がってしまうのかも。

オススメ度は4。やや考察に頼りすぎな感もするスリラーです。どちらかというと一人で観に行って一人で解釈して納得するのに向いている作品のように思います。

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