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F1/エフワン

かつてはトップレーサー達と肩を並べるほどの存在だったソニーだったが、スペインGPでのクラッシュで負った大怪我により今は一線を退く。だがレースを辞めた訳でなく、あちこちで行われているレースに臨時で参加しては収入を得ていた。
そんな彼に声をかけたのは、かつてのチームメイトで今は低迷続きのF1チームの代表を務めるルーベンだった。彼はソニーにチームの窮地を救ってくれるようお願いする。


主演はブラッド・ピット。本作はタイトル通りF1レースをテーマにした作品です。
本作の見どころとして、とりあえずいつも何か格好良くて何をやっても様になるブラッド・ピットはともかく。車載カメラによる大迫力のレースシーンだと思います。レース中のドライバーの姿、視点、第三者と切り替わりながらレースの展開を見ることが出来て、これが本当に凄かった。実際はこんなスレスレの車間であんなスピードで走っているのかと思うと、とんでもなく緊張感が走ります。そしてレースに付き物のクラッシュのシーンも当然あり、ただの接触やスピンだけでなく、部品を散らかしながら車体が吹っ飛ぶようなものまで。こういうのが決して映画的な誇張でもないというのが恐ろしいところ。
一糸乱れぬ速さと精密さを兼ね備えたピットシーンもなかなか地味に見応えがありました。ああF1ってドライバーだけの競技じゃないんだなあと思わされます。
そんな中で秘密裏に行われる政治やら陰謀やらもあり、破天荒な振る舞いのソニーとそれに振り回されるチーム、不運な事故もあり、様々な人間の思惑が噛み合ってぶつかる最後のアブダビGPの結末とその後については見事な余韻を作る緩急があったと思います。

オススメ度は5。ブラピがカッコいいだけ、と言うには見どころが多すぎる映画だと思います。でもレースに全く興味が無いという人には、上映時間の長さも相まって厳しいかなという印象も受けました。

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