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THE 4TH KIND フォース・カインド

心理学者のアビゲイル・タイラーは、アラスカ州のノームという町で起こる奇妙な症例の研究を行っていた。それは住民の多数がかかる不眠症で、いずれも共通した症状を訴えていた。
タイラー博士は詳しい理由を探るべく、患者に対して催眠療法を施し眠れない夜に起こった出来事を思い起こそうとするのだが……。

主演は、ミラ・ジョヴォヴィッチ。この映画は実際に起こった事件を、タイラー博士や関係者が記録した実際の映像を組み合わせたドキュメンタリータッチのホラー映画です。
冒頭からアビゲイル・タイラー博士本人が登場し、以降も回想するような形で節々に説明などを挟んでいくのですが、所々のエピソードでは実際の映像が使われます。そのほとんどは実際の映像と再現映像を同時に流すような編集になっていました。この”実際の映像”という響きが妙なリアリティを持たせてくれるので、序盤からなかなかに緊張させられました。
ただ、中盤以降にオチの一端が見えてしまって急に実際の映像も胡散臭い代物に僕は思えてしまいました。なんでそうそう都合よく乱れるかなあとか、そういう印象です。ただ、話の結末なんですが。よくあるネタだなあ、という風に表面的には思えるのだけれど、よくよく裏側を想像してみると結構恐ろしい話に個人的には思えました。単にタイラー博士の体験は真実だったのか、という所が主だった所になるのですが、タイラー博士以外の証言は真実なのか? 本人はどうなの? という考え方をすると、「これってもしかして……?」という嫌な想像をしてしまうのです。自分が憶測で後味を格段に悪くしているだけなんだけれど。

冒頭でミラ・ジョヴォヴィッチ本人が「劇中に衝撃的な映像が流れます」と警告をしますが、確かに結構凄いのがありました。これが本物の映像なら映画館で良く流せたなというレベル。プライバシーの配慮ではない意味でのモザイクがかかってはいますが。そのため、ホラーだけでなく神経の細い人は絶対に観ない方が良いです。多分、興味本位で見るとしばらく眠れなくなるかも。

オススメ度は3+。久々に緊張して見られるホラーでした。何年ぶりだろうか。
内容の善し悪しやオチの振りなど色々あるけれど、近年のホラーの中ではかなり光っている映画だと思います。ただその光が不気味は光なのだけれど。

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