Lazy Bear

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ラブリーボーン

ペンシルバニアに住む少女、スージ・サーモンは14歳で殺されてしまう。
スージーはこの世と天国の境目に留まり、残された家族と自分を殺した殺人犯の行く末を眺める。

原作は世界各国で1千万部以上売れたという同名の小説です。

殺された主人公が死後の世界から家族や殺人犯を見つつ、時折干渉したりするのが主な筋。突然娘が殺されて家族が深刻な状態に陥ったり、スージーが父にそっと犯人を告げたりと、ある種のサスペンスとホームドラマが合わさったものかと思っていました。しかしスージーの死後、その死後の世界観や干渉の仕方などなど、なんかこう抽象的というか宗教的というか「何でそういうのが必要なの?」と疑問があります。生きている時スージーはこんなに幸せでしたがある日突然それらを全部奪われてしまいました、という演出としてしつこいくらいのスージーの生活を描くのは必要だと思います。ただ死後の世界になんでこんな凝っているのだろう? それもビジュアルばっかりで中身がほとんどありません。スージーのメッセージを受け取る人もオカルトチックだったり。だから抽象的という印象を受けてしまいます。観る側にしてみると置いてけぼり食らった気分です。

見終わった後も今ひとつしっくりきませんでした。これ、サスペンスなのかホームドラマなのか宗教活動なのか、盛り込み過ぎで微妙です。もっとストレートな言い方をすると、脚本の自己満足度が高そうな感じ。だから僕はこれには入り込めないんでしょう。

オススメ度は3−。何だろう、意外と人には勧めづらい映画です。期待していたよりずっと面白くなかったので、過度な期待をして観に行くとがっかりすると思います。

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