Lazy Bear

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ナルニア国物語 第1章「ライオンと魔女」

戦火を離れ田舎へ疎開して来た四人の兄妹は、大きな屋敷に住む教授とハウスキーパーの元で生活する事になる。
ある日、屋敷の中でかくれんぼをしていた四人は、二階のとある部屋にある大きなクローゼットを見つける。その中には、見たことも無い世界が広がっていた。


ディズニーのファンタジー映画という事で子供向けかな、と思って見たのですが。予想外に濃い映画でした。さすがに血みどろになったりするような残酷シーンはありませんが、白い魔女の精神的な厭らしさは相当な悪役ぶりと思います。どちらかというと、言葉と構図と雰囲気で追い詰めるような感じの残酷さでしょうか。それでもややライトではありますが。

映像は迫力があって見ごたえがありました。空想の生物が沢山登場するのですが、どれも実在しているかのようなリアリティがあります。
そして何よりも、戦闘のシーンは凄い迫力でした。戦略も何もあったものではないどつきあうだけの原始の戦争だけに、臨場感と躍動感がダイレクトに伝わります。こればかりは映画館の設備にもよるのでしょうが、僕が観に行った所は大きなスクリーンだったので圧巻でした。

その一方で。
とにかく物語が壮大だというだけに、しきりに話と所々を端折っていて、テンポ良くというよりも重要なシーンだけを繋ぎ合わせたという感がありました。全何部作かに収める以上は一話一話のノルマもあるんでしょうが、やっぱり無理が無いとは言い切れないと思います。
それから、もう少し細かな説明も欲しかったと思います。いきなりアダムがどうとか予言だとか王とか四つの国とか、専門用語を出されても「あれ?」と首を傾げてしまいます。これは後々の続編で語られるかもしれませんが。

ラストは意外とあっけなく終わりました。第一章というだけに、そういう事なのかもしれません。

オススメ度は3+。子供が楽しむには少しシビア、大人が楽しむには少し幼稚、という内容です。家族で観に行くのが一番ベストと思われます。映像美と雰囲気作りはディズニーらしく徹底的に凝っているので、この世界観に浸りに行くのも良いかもしれません。

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