Lazy Bear

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ソウ3

6年前、子供を事故で殺された男。しかし犯人にはたった6ヶ月という短い刑期しか科されなかった。
犯人への復讐に囚われながら日々を生きてきた男は、ある日突然何者かに拉致される。目が覚めるとそこは、食肉工場の地下室だった。


大ヒットを記録したソリッドシチュエーションホラーの第三弾。
なんかもうやる気も無い書き出しで大方感想の予想は出来るでしょうが、前作を遥かに越える駄目映画でした。

「ソウ」は状況を限定され、絶望的な選択肢を迫られ、ひたすら精神的に追い詰められる姿こそが見所だったのに。それが「ソウ2」ではただ残虐に殺す仕掛けばかりを強化して登場人物を蔑ろにしていました。今作はそれを更にその傾向を強めたものです。

仕掛けは一層残酷で凄惨さを増していました。それに比例して、人物像の描写が最低になりほとんど記号化しています。しかも、ラストのオチは「ソウ2」よりもインパクトがありません。
見所などはっきり言ってありません。ただグロい仕掛けをひたすら見せ付けられて「どうだい、このオチには驚いただろう?」とでも言わんばかりのしょっぱいラストがあって終了です。

そもそも、ジグソウが完全に迷走しているのが気に入らない。「ソウ」のジグソウは一貫して自分のルールに従い行動していました。「ソウ2」では後継者が出現。「ソウ3」で後継者とジグソウの違いがクローズアップされますが、そのジグソウは最後に意図してかしないでか自分のルールを曲げてます。少なくとも僕にはそう感じました。ゲームに全く関係のない人間を巻き込むのはルール違反のはず。自分で人殺しは嫌いだと言っているのに。

ソウシリーズは5まで出るなんて噂もありますが、この路線では次回作以降もまるで期待出来ません。まあ見る価値はないでしょう。

オススメ度は1。グロいのが苦手な方にはむしろ0でしょう。
ひたすら自己満足の殺人シーンが出るだけです。何一つ芸術性も美学もない、最低の一品。お勧め出来るのは、特殊な嗜好を持っている人とダイエット中の方ぐらいでしょう。食欲がなくなるので。

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