Lazy Bear

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サイレン

由貴は病気の弟の療養のため、父親と三人で夜美島へ引っ越してくる。
その島には奇妙な言い伝えがあった。「サイレンが鳴ったら、決して外へ出てはならない」というものである。


「トリック」などを手がける堤幸彦監督のこの作品、原作は同名のホラーゲームです。ちなみに僕は未プレイなので物語は知らないで見ました。

サウンドホラーを前面に押し出して宣伝していましたが、その割には恐怖を演出する音がやかましいサイレン音しかなかったように思います。また、ゲームチックな謎解きや言動が非常に多く、どうもいまいち釈然としない感がありました。
物語や設定は非常に面白かったと思います。序盤はさほど気にしていなかった些細な要素も、ラストのどんでん返しで思わず「なるほど」と溜息が出てしまうほどうまく編み込まれています。

ただ、ホラー映画というよりもミステリー映画と呼んだ方がしっくりくる内容でした。「世にも奇妙な物語」系だと思います。オチが分からないと「なんだこれ」と失笑し中弛みするシーンも多く、90分ほどの尺でありながらラストまで引っ張っていく牽引力に乏しい気がしました。

オススメ度は3+。少々期待はずれの感がありました。物語は確かに意外な展開を見せて驚かされるのですが、演出を少々見誤ったと思います。ヒロインの演技はなかなか良かったと思いました。
ホラー映画ではないと断言出来るので、いっそホラーが苦手な人が観に行っても問題はないと思います。

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