Lazy Bear

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武士の一分

三十石の平侍である三村新之丞は、藩主の毒見役を務めていた。
ある日新之丞は、毒見の務めで赤貝の毒に当たってしまう。昏睡状態は三日も続き、やがて目を覚ました新之丞は光を失っていた。
目の見えない武士はお役御免となってしまい、今後の生活が出来なくなってしまう。新之丞は深い絶望のどん底へと叩き込まれた。


山田洋次監督による藤沢周平三部作の第三弾。「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く本作は、主演を木村拓哉が務めるという事で話題になりました。
中学生の頃はよく木村拓哉の出ていたドラマを見ていた僕は、これは結構期待できるんじゃないかなと思って観に行ったんですが。正直な所、期待したほどでもなかったです。

まず主演の木村拓哉の武士にはとても違和感がありました。言葉遣いや演技力というよりも、顔立ちがあまり武士に向いていないせいかもしれません。名家の血筋という設定ならばまだしも、こんな下級武士がいるのか?という疑問が先立ちました。以前、テレビドラマで信長をやっていましたが、ああいう役柄の方が時代劇には向いていると思います。剣術もかなりレベルが高かったんですが。
時代劇よりも現代モノの方が向いているのでは?
演出も、細部にはこだわっている割に、非常に盛り上がりの欠ける荒い展開でした。重要な部分だけをとってつけた感が強くします。せめて決闘の部分はもう少し盛り上げて欲しかった。大筋はきちんとしているけど、それだけで、見終わった後も「ふーん、こんな感じか」とあまり感慨がありません。
全体的な作りは綺麗にまとまってるのに、時代劇らしい見せ場が無いので、若干前二作に比べると期待はずれ感が否めません。

オススメ度は3+。まあ悪くはないので安牌として選択するのが丁度良いと思います。木村拓哉はかっこいいけど、総合的な出来栄えはちょっと微妙なので過度な期待は禁物です。

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