Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

ミュンヘン

1972年、西ドイツのミュンヘンで開催されたオリンピックにおいて、実際に起こった凶悪事件。
イスラエル代表選手団11名は、「黒い九月」と名乗るテロリスト集団によって全員が殺害される。イスラエル政府は機密情報機関モサドを通じ事件の首謀者達の暗殺を計画する。


スティーブン・スピルバーグ監督の新作です。スピルバーグ監督は娯楽物しか撮らないイメージがあったのですが、この映画は史実を元にしドキュメンタリーをややエンターテイメント寄りにした、これまでとはまったく毛色の違う作品でした。こんな作品も作れるのだという大きな驚きを感じました。

二時間強という尺を使って、暗殺計画を実行していく主人公とその仲間の視点から淡々と暗殺を行っていくシーンが大半を占めている訳ですが。徐々に主人公が自分のしていることへ苦悩し重圧に苦しんでいく姿は非常に狂的で、かつ暗澹たる心情にさせられます。そういった意味で、あくまで史実を元に作ったものではありますが一つの物語として見事に表現し切っていると思います。
ただ、この手の映画はどうしても啓蒙的な意味合いがあるため、非常に見る人を選ぶ複雑な位置付けになると思います。見た人でも意見は大きく別れるでしょう。そのため、あまり楽しい気分で観に行くようなものではないです。そういった議論の出来る人や、もしくは一人で観に行くと良いでしょう。

オススメ度は3。これは評価が人によって変わるので一応の目安なので実際は採点不能です。
個人的な意見では、事件、政治的背景、歴史問題等々、こういう事実は出来るだけ知っておくべきだと思います。これはあくまで映画なので全てを正確に描いている訳ではないのですが、これをきっかけにして調べてみるのも良いかもしれません。

Write a comment