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犬神家の一族

犬神製薬の創始者である犬神佐兵衛は死に瀕していた。莫大な財産を持つ彼には3人の腹違いの娘があり、佐兵衛は彼女らを含む全ての親族が集まった時に遺書を開封するよう指示し死去する。
佐兵衛の死より七ヵ月後、金田一耕助の元に一通の依頼が届く。それは佐兵衛の遺書を管理する法律事務所からのものだった。


30年前に公開された同名の映画のリメイク。金田一役を当時と同じく石坂浩二が演ずる事で話題となりました。

さて、『犬神家の一族』と言えば金田一シリーズでは筆頭に上げられるほどの有名な作品です。僕はリメイク版ではない方は子供の頃に一度見たきりで、大まかなストーリーは覚えていましたが要所要所忘れていたので、半端に知識のある状態でこの作品を見ました。

当然の事ながらストーリーは変わりません。それと、石坂浩二が金田一を演ずるのは逆に意外でしたが、驚くべきは彼の演技力。もうだいぶ歳のはずなのに、異様に若々しい印象を受けました。肌のつやとか明らかに老いは隠せないとは言え、演技はまさに当時そのままと言っても過言ではないと思います。普段はテレビで見る事が多いだけに、これだけの演技力が未だ健在というのは驚愕です。

全体的な出来栄えは綺麗にまとまって良いとは思いましたが、今ひとつピンと来ないのは、何故リメイクしたかという事です。現代風にアレンジする訳でもなく、今でなくては出来ない特殊効果を使っている訳でもなく、本当にただ焼き直しただけのものなのです。
決して悪い出来栄えではないのですが、果たしてリメイクするほどのものなのだろうか? という疑問が否めません。どうせリメイクするならば、今でしか出来ない特殊効果をうまく使ってみるとか、そういう新しい試みをして欲しいと思いました。

オススメ度は3+。
僕みたいに犬神家の一族をちゃんと見直したいとか、まだ見た事が無いという人には良いかもしれません。往年のファン以外には見ごたえが逆にあるのかも。

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