Lazy Bear

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鉄コン筋クリート

昔ながらの情緒に満ちた宝町。この街には「ネコ」と呼ばれる子供の兄弟が縄張りにしていた。
暴力を好み縄張り意識の強い兄のクロ、精神は未熟だが物事の本質を見抜く力に長けた弟のシロ。
そんな二人が根城にする宝町にある日、ヤクザの集団が訪れ不穏な動きを始める。敏感に異変を察知したクロは、さっそく彼らをターゲットとして目をつける。


原作は松本大洋の同名の作品。僕は未読のため、予備知識はまったく無い状態で観ました。

松本大洋のマンガは「ピンポン」だけ読んだことがあります。独自の世界観や特徴的な心理描写や抽象表現を持つ氏の作品、それはこの映画にも存分に盛り込まれていました。
ただ。それらしい意味付けをしたであろう心理描写、これらを間間に頻繁に差し込まれると、非常にイラッと来るのが本音。話の腰を折られテンポが悪いように印象付きます。しかも思わせぶりな振りをしておきながら、きちんと説明しないのは何故? 原作でもその通りだから? だからバカ正直にやったと? 映像化と映画化は全く別物ですよと。

この世界観を実写で表現するとかなり痛い映画になるだろうな、と思ったんですが、結局のところアニメでもそう変わらないような気もします。安易な映画化が問題なのではなく、原作がつまらないのでもなく、単なる相性の問題でしょう。もともと動画には向いていないのをしてしまったから、こんな出来映えになったように思います。上等なメロンを味噌汁の具にしてみました、という感じか。

オススメ度は3−。中高生が好みそうな内容ですが、大人でも十分観られると思います。ただし、抽象的な表現があまり好きではない人は外すべきでしょう。

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