Lazy Bear

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THE 有頂天ホテル

高級ホテル「アバンティ」は、ホテルの威信をかけて取り組んでいる大晦日のカウントダウンパーティを開催する。しかし全ては予定通りスムーズに行くわけもなく、様々な事件が次々と起こり続ける……。


三谷幸喜氏が監督と脚本を担当したドタバタコメディ映画です。
出演者は誰もがテレビで一度は見ているであろう有名人ばかりを23人も揃えた豪華キャスティングな訳ですが。映画では高級食材をごった煮すると絶対に失敗するのが僕なりの定説なんですけれど、驚く事に全員が絶妙なバランスを取っていて、うまく個性が引き立てられていました。
ストーリーは一本調子で特に激しい起伏も無いのですが、とにかく全編に渡って笑わせる要素が満載でした。ワンカット限りの小さな笑いや、後々に続く伏線の笑いまで、とにかく単純なようでうまく織り込まれている演出がとても素晴らしいと思いました。

三谷氏は今回の脚本を起こす際に半年も構想を練ったそうですが、確かにそれだけ長い期間をかけて練り上げたというのも頷けます。ただその場その場で笑わせ、ありがちで分かりやすい笑いを取るだけのコメディ映画ではないのが食わせ物です。特別感動する訳ではありませんが、とにかくストーリーに笑いの要素を付加させる方法が実に巧みです。しかも笑わせる手段として、単純な会話、漫才のようなやり取り、セリフの無いシチュエーションだけ、とあらゆる手段を持ち込んでいます。時々分かりにくい笑いもあるかもしれませんが、それが分かるとより一層笑えます。

オススメ度は5−。尺が2時間を越えるので、集中力が続かない人には向かないかもしれませんが、とにかく笑えるコメディ映画なので案外時間なんて忘れてしまえると思います。子供からお年寄りまで幅広く楽しめる内容になっているので、是非とも観て頂きたい映画です。

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