Lazy Bear

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リアル・スティール

元ボクサーのチャーリーは、場末のロボットボクシングでどうにか生計を立てていた。ある日、別れた妻が死去し、息子のマックスの養育権について叔母夫婦と取引を交わす。1ヶ月間のみマックスと過ごした後、叔母夫婦へ渡す事にしたチャーリー。しかしマックスはロボットボクシングへ強い興味を持ち、ジャンク置き場から1体の古いロボット、アトムを掘り出してしまう。

主演はヒュー・ジャックマン。
ロボットにボクシングをさせる興行が流行っている近未来SF作品。主人公のチャーリーは身内はおろか息子からすら説教されるような思考からしてダメ人間なんだけれど、息子マックスの影響で徐々にかつての闘志を取り戻していくという、そんなお話。
とかく燃えるのが、やはり古く性能の低いロボットで最新鋭のロボットに立ち向かうという展開。性能では敵わないので、打たれ強さと、チャーリーのボクシング技術で戦うという、我慢して我慢して逆転という試合の流れはベタだけど実に燃えます。おそらく技術よりも出力を上げた方が勝てるので、アトムのような動きをトレースするシャドー機能は廃れたという設定なのだと思います。そこを覆すという展開だからこそ、特に其々の試合が白熱するのでしょう。

個人的には息子マックスが凄く活躍しているお話だと思います。むしろ、これはマックスが主人公でいいんじゃないかとすら思いました。チンピラとの価格交渉や、公式戦後のマイクパフォーマンスなど、マックス視点での話の方がもっと盛り上がる気がします。夢見がちな子供に現実突きつけようとしたら大人が分からされてしまった、という展開で。せっかく個々の体格差など関係ないロボットの代理戦争なんだし。もしくは、チャーリーがもっと惨めな身の上とかでもよかったのかな。体に致命的なダメージがあってボクシングを引退せざるを得なかったとか。

作品内にちょいちょい日本要素が挟まれてます。ノイジーボーイやマックスのシャツなど。他にも元ネタが漫画じゃないのか?と思わせるものが幾つかありました。これ、制作スタッフの中に好きな人が絶対いるよね。

おすすめ度は4+。この寒い中、思い切り燃えさせてくれるSF映画です。ボクシングと言ってもロッキーより単純で分かりやすい試合展開なので、別段構えて見るような必要もありません。

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