Lazy Bear

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ロボット

ロボット工学者であるバシーは、10年もの歳月をかけてチッティという自分をモデルにした人型ロボットを作り上げる。チッティを学会に認めさせるべく、バシーはチッティに感情を教え込ませ、何から何までを人間らしく振る舞えるようにする。しかし、そのチッティは感情に芽生えたがために、バシーの婚約者であるサナに横恋慕してしまう。


インドで制作された、世界中で大ヒットしたというSF映画です。
正直なところ、インド映画を観たのは初めての事で、なんか歌って踊る映画くらいにしか思ってませんでした。事実、そういうシーンは多々挟まれていて、どうにも映画のテンポを悪くしているようには思ったのだけど、全てがミュージックビデオのように完成度が高く、なんかこう見入ってしまう不思議な魅力がありました。
ロボットが人間らしい感情を持ち、人間と機会の狭間で悩むといった展開は、今ではもう使い古されたものだと思います。けれど、軽快なセリフ回しと古めかしさを気にもせずストレートに感情の問題を表現しているためか、それが作品の持ち味のように思えて面白く思いました。意外とチッティには辛辣な言葉を浴びせたり、チッティの行動は如何にもロボットらしく、SFとしては非常に王道と言えます。
中盤以降、チッティは狂気に走りサナを強奪し警察や軍隊相手に銃撃戦を繰り広げるのだけど、それらのシーンにはVFXがふんだんに使われていて、非常に独特な世界観を作り出していました。「マトリックス」を連想させるものの、それとはまた違った幾何学的な演出をしており、派手で斬新に見えました。
アンドロイドと人間が衝突するSFは珍しくはないものの、王道をきっちりと作っているだけに、非常に満足できる作品でした。ただ、尺が3時間近くと非常に長く、これはなかなかに疲れました。もうちょっと短めにも出来るのではないかなあと少なからず思います。

オススメ度は4−。今現在は上映している映画館は無く、僕もオンラインサービスで観ました。かなり面白いSF映画だと思います。尺の長さが気にならなければ、観られる内に是非とも。

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