Lazy Bear

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グランド・イリュージョン

路上パフォーマのマジシャンであるアトラスは、ある日いつの間にかポケットに入れられていたタロットカードのメッセージに従い、とある寂れたアパートの前にやって来た。するとそこには、似たような境遇の男女3名が集まってきた。
呼び出した者の正体、目的などまるで分からない4人。しかし、その部屋に隠されていたメッセージと共に、彼らは1年後有名なイリュージョニストのユニットとして活躍をしていた。


4人のイリュージョニストが、FBIと対立するクライム・サスペンス映画です。
予告編でも使われていた、彼らの最初のイリュージョン。パリの銀行に観客の一人を一瞬にしてワープさせ、300万ユーロを盗み取るもの。FBIに拘束されるものの、誰も彼らの犯行である事を立証出来ず釈放、そして次のイリュージョンが始まるという、非常に掴みは面白いものでした。
けれど、正直な所イリュージョンの規模はここがマックスで、後はどんどんと尻すぼみになっていきました。FBIとの追いかけっこもあるのだけど、結局どういった罪状で拘束しようとしているのか曖昧だし、4人もなかなか真の目的を明かさないため、一体彼らは何のために一般人巻き込んでの追走劇をしているのだろうと、見ていて置いてきぼりになります。
オチは、良し悪し半々でした。絶対に疑われない者が5人目のメンバーというのは良いです。またその人物もきちんと目的を持っている上に伏線も張っているため、良い回収だったと思います。けど、肝心の4人についてはちょっとイマイチでした。はっきり言って、「何でそんな世迷い事に人生賭けたの?」というレベルです。4人の結末については若干解釈の幅はあるだろうけど、どうにもピンとこないものでした。そういう意味では、この脚本は色々と惜しい内容だったと思います。

オススメ度は3+。イリュージョンがどんどん微妙になっていくのは残念でした。各登場人物達のキャラクターや設定は良いのだから、もう少し脚本が何とかなればなあと思います。

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