Lazy Bear

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デビルズ・ノット

1993年、ウエスト・メンフィスで男児三人が惨殺されるという痛ましい事件が発生する。容疑者として逮捕されたのは10代の少年三名、中でも主犯格のダミアンは普段の行動から悪魔崇拝者と思われ、強い悪意を向けられていた。
この事件を冤罪と見た探偵のロンは、弁護側への調査員として協力を申し出る。


主演はコリン・ファース。
本作はアメリカで実際に起こった事件を題材にしたものです。この事件は有名な冤罪事件として挙げられています。
事件の真相についてを追う展開と思いきや、真実の云々よりも法廷で有罪になるかどうかが主軸に据えられていました。そして彼らを有罪にするまでに、判事や検察だけでなく町の人間までもがでっち上げで犯人に仕立て上げる、90年代に起こったとは思えない中世の魔女裁判のような展開にはかなり参りました。
実際の所、事件そのものの真相は未だに判明しておらず、ラストはその後の展開と現状が説明されて終わりとなります。あくまで実話ベースというだけで、事実にどこまで則しているかは不明ではありますが、この現代の魔女裁判的な展開はなかなか憂鬱にさせられ、人の闇を見せつけられたような気分になりました。

オススメ度は4。後味もあまり良くないしサスペンス要素も薄いように感じますが、人の闇という観点からではこれ以上にないものを見せつけてくれる作品です。

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