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エクソダス:神と王

紀元前1300年。エジプト王朝には、ラムセスとモーセという二人の王子がいた。ラムセスは勇敢な王の実子、モーセは人望の厚い養子である。しかし月日が流れ、ラムセスはモーセを追放し自分は王となって暴政の限りを尽くし始める。
放浪していたモーセは羊飼いとなって穏やかな生活を過ごしていたが、ある日神の啓示を受け、自らエジプト王朝に隷属するヘブライ人解放のために立ち上がる。


監督はリドリー・スコット。主演はクリスチャン・ベール。
旧約聖書にある有名なモーセのエピソードを題材にした作品です。僕は昔に聖書でこの件は読んだことがあるのですが、その内容から比較するとやや現実路線に寄せてあるような印象でした。何よりモーセは、神の存在や占いなどは鼻で笑うような人物として描かれています。
大筋はやはり原典と一緒で、ストーリー展開も大抵の人にはすぐ分かるものとなっています。見どころとしては、当時の風俗や文化の再現、戦車を用いたアクションなどの映像部分が挙げられるのですが、個人的にはそれほど目新しさは感じられませんでした。それよりかは、毎度毎度異様なまでに役作りを徹底するクリスチャン・ベールの演技に注目するべきだと思います。
本作の監督であるリドリー・スコットは、作品の最後に弟トニー・スコットへこの作品を捧ぐとしていました。ああいった残念な事になってしまった関係もあるのですが、それに対してこの作品は兄弟同然だった二人が対立するという展開であり、何だか一言では言い表せない複雑な心境にさせられます。

オススメ度は3+。どうしても有名な十戒と比較してしまいがちではありますが、現在の技術を使った当時の再現とクリスチャン・ベールのモーセの熱演は、絶対に見て損はないでしょう。

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