Lazy Bear

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あの日の声を探して

第二次チェチェン紛争の真っ只中、9歳の少年ハジは目の前で両親をロシア兵に殺されてしまう。まだ幼い弟を抱き自宅を後にする。自分では弟を育てる事は出来ないと思ったハジは、弟を民家の玄関に置いて一人放浪する。そんなハジを保護したのは、EUの人権委員会に務めるキャロルだった。


1999年に起こった、チェチェン共和国における独立派との紛争を舞台にした作品。
本作は、少年ハジと、19歳の少年であるコーリャの2つの視点で描かれます。どちらもこの紛争に関わり、それぞれ立場は異なっているものの人生を狂わされた人です。それらの視点からチェチェン紛争はどのように起こり進んでいったのかを追うのだけど、過度な演出や美化をしていない反面、個人的には非常に視点が一方的でやや恣意的なようにも思いました。特にロシアに関してはあまりに一方的で、少々悪しざまに描き過ぎているような気にさえなります。
戦争で辛い目にあったけれど、希望を持って生きよう。そんな感動的な部分と、「あっ」と言ってしまうような暗い未来と、まぜこぜになったラストは、案外賛否が分かれそうな気もします。

オススメ度は4−。年齢制限もある通り、かなり死体が多く映る作品なので、耐性や食事スケジュールには十分御注意を。

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