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ベクシル 2077日本鎖国

21世紀初頭、世界的にロボット産業が急激な成長を遂げる。中でも日本の製品は極めて高い性能と生産性を持ち、世界中の市場を席巻していた。
しかし技術革新が遺伝子や人工臓器に至り、国際連合はこれらに抵触する技術を徹底的に規制する。この規制に反発を続けた日本は国際連合を脱退、2067年にハイテクを駆使した鎖国を強行する。
それから10年、日本は次第に不可解な行動を取り始めアメリカにも介入を始める。アメリカの特殊部隊SWORDは独自の判断で長い間ベールに包まれていた日本に潜入を試みる。

「ピンポン」で有名な曽利文彦監督の最新作。
3Dアニメーションという今となってはさほど驚きもないジャンルでSFということでしたが、何より日本が鎖国するという設定が非常に魅力的な作品でした。
主人公であるベクシルの視点で展開するこの映画、なかなか構図と疾走感にこだわりがあるのか、要所要所で緊張させる演出が良かったです。とはいっても、何よりの肝である「日本が10年も鎖国したらどうなるのか」。これが適度な出し惜しみと強引さもあって、中弛み無く見事にまとめきってました。しかも細かいところに複線も用意され、終盤になればなるほど繋がっていく細い線の爽快感もまた素晴らしい。

設定だけでも十分興味をそそる作品だけれど、展開もまたうまく引っ張ってくれるので最後まで飽きさせません。
惜しむらくは「別に3Dアニメじゃなくとも良くね?」という点。もうちょっと3Dアニメならではの演出があっても良かったのでは? 切り込めるところはあったはず。倫理的にアレな部分とか、そういう所に敢えて。それぐらいのエグさあっても良いアクセントになった。

オススメ度は4+。ちょいオタク臭くて敷居が高いかと思われるけれど、結構良くできたSFなので見て損はありません。
普通のSFアクション映画を見に行く感じで良いと思われます。僕に限った事を言えば意外と観客の年齢層も広かったし。

Comments

Comment from BlogPetのフランクリン
Time: 2007/8/25 土曜日, 8:58:37

確率ってなに?

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