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花戦さ

戦国時代の京都には、花を生けて世の平穏を祈る僧侶の一派があった。彼らは池坊といい、中でも池坊専好は花を生ける事については際立っていた。
世の中は太閤秀吉の時代へ移り、絶対的な権力者となった秀吉は少しずつ残虐性を見せ始める。専好の知己にまで及んだ秀吉の横暴さに、遂に専好は秀吉に対して行動を起こす事を決意する。それは、花を生ける事で秀吉に刀を収めさせようという無謀極まる事だった。


主演は野村萬斎。
池坊専好という僧侶の伝説をモチーフにした戦国時代劇です。時代考証が結構いい加減で、まあよくあるライトな時代劇と思っていたのですが、中盤以降から急に話が重くなっていきます。なんだか作風が急に変わったなと思っていると、案外最後は良い話で終わりました。この笑わせたら勝ちの精神は、どこかへうげものに通ずるものがあるような気がします。
僕の大叔母が池坊の先生をやっていたので何となく見てみたけれど、最初と最後で随分印象の変わる作品でした。中盤からかなり良い盛り上がり方をする作品だと思います。

オススメ度は4−。時代考証が気にならなければ、割と楽しめる作品だと思います。意外とストーリーが重くなるので、そこだけは注意です。

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