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22年目の告白−私が殺人犯です−

殺人課の刑事である牧村は、担当していた5件の連続殺人事件を遂に解決する事が出来ず事件は時効を迎えてしまった。
そんなある日、突如世間に現れた曾根崎という男は自身があの連続殺人事件の真犯人だと名乗り、その告白本を出版する。そして曾根崎は自分が殺人犯である事をまるで恥じること無くメディアに露出し、牧村にすら挑発的な態度を取る。


主演は藤原竜也、伊藤英明。
時効を迎えた殺人犯がのうのうと世間に出ては金稼ぎをする、そんなクズを中心としたサスペンスです。案の定、藤原竜也=クズ役しかこない、という宣伝もあって、そこら辺を期待してみましたが、思ったほどのクズさはありませんでした。むしろ、殺人犯を迎合する大衆の方がよほどクズに思えます。もっとも、実際の大衆はそこまで愚かではないと思うし、過剰な映画的演出だとは思うんだけれど。
ストーリーはかなり粗こそ目立つ御都合的な部分があるけれど、どんでん返しも用意していてかなり楽しめました。ラストも使い古されてはいるけど王道なオチだと思います。
終盤の方に登場する仲村トオルが、かなり凄みのある演技をするシーンがあり、これにゾッとさせられました。個人的にはそのシーンが一番好きでした。

オススメ度は4+。藤原竜也のクズ役だけを目的に観るにはもったいない完成度です。伊藤英明との絶妙な距離感が見事な作品です。

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