Lazy Bear

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散り椿

瓜生は藩の不正を暴こうとしたため、追放という処分を受ける。その後、最愛の妻の篠が重い病に侵され、余命幾許も無い状態となってしまう。病床の篠はある願い事をする。それは、瓜生の親友である榊原を助けて欲しいというものだった。榊原は藩の汚職を正そうと奮闘するあまり、諸悪の根元である家老と真っ向から敵対していた。そんな藩の情勢に、突如舞い戻った瓜生の存在は彼らに大きな波紋を呼んだ。


主演は岡田准一。
藩の汚職、過去に訳あり主人公、権力争い真っ只中の親友と、なかなかに王道な時代劇です。
ストーリーは本当にテンポが良かった。導入3分で瓜生の背景が語られ、ラストも長々引っ張らずスッと終わらせる潔さ。全体的に弛みの無い非常に没頭しやすい作品でした。
殺陣は特にスピード感と鋭さを感じられました。瓜生はやたらと刺客に狙われてはあっさり片付けていくのだけど、洗練された切れのある動きで、なおかつ映画的な倒し方をするのが非常に爽快でした。岡田准一は殺陣の演出にも関わっているようだけれど、確かに刀の捌き方といい妙にブレない体幹といい、何だか時代劇役者然とした印象があります。昔はもっと掛け合いばかりやるような役者だったんだけれど、幅が広がっているのだろうか。
ストーリーはやや苦い展開だけれど、瓜生の魅力は最後までたっぷりだったと思います。特にあの終盤に絶叫するシーンは震えた。

オススメ度は5。これは時代劇にあまり馴染みのなかった人にもオススメ出来ると思います。とにかく渋くて王道の主人公が最高でした。

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