リグレッション
ブルース刑事は、自動車修理工のジョンを聴取する。それは、彼女の娘アンジェラが協会に保護されており、そうなった原因を本人から自白させるためである。しかしジョンは記憶が曖昧で他人事のような発言ばかり繰り返すため、心理学者のデヴィッドの協力を得て、退行催眠により記憶を掘り起こす事にする。するとジョンだけでなく警察関係者の、それも悪魔儀式じみたおぞましい行為が明らかになる。
主演はイーサン・ホーク、エマ・ワトソン。
アメリカで実際に起こった悪魔崇拝者達にまつわる事件の１エピソードを元にした作品。
サスペンスというよりは非常にホラーじみた内容でした。とにかく悪魔崇拝者達の正体は不明であるけれど、非常に危険でおぞましい集会を繰り返すという、この掴めそうで掴めない事件の得体の知れなさが不気味です。
そして捜査が行き詰まるにつれて主人公も精神的にどんどん追い詰められ、悪夢に悩まされ日常生活にも悪影響を及ぼしていく、その辺りの窒息感や切迫具合が非常に良かったです。主人公は正気なのか？ それとも悪魔崇拝者達が巧妙なのか？ そして最後に辿り着く真相が面白いものでした。確かにこれ、文化的背景は違うけれど日本と全く同じだな、という印象を受けます。心理学者が自分で答えを言っているのに気づいていないというのも、なかなか皮肉がきいていると思いました。
オススメ度は４＋。ホラー作品として見ると良いと思います。真相が分かるまでは真綿で首を絞めるような怖さがあり、なかなか肝の冷えるタイプの作品です。
Posted: 10 月 19th, 2018 under 2018, 映画.
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