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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

酒と女に目が無いいい加減な議員のチャーリーはある日、ソ連軍の侵攻に晒されているアフガニスタンを訪れ、その凄まじい現状を目の当たりにする。ショックを受けたチャーリーは、何とかこの状況を打開出来ないかと画策を始める。

実在した人物、下院議員のチャールズ・ウィルソンが、かつて旧ソのアフガン侵攻を食い止めた自伝的小説が原作となっている映画。
基本いい加減な議員であるチャーリーを演ずるのはトム・ハンクス。本人が実際にこういう人物なのかどうかは分からないけれど、非常にコミカルで面白い役柄でした。

結果的にはソ連を撤退させるという大きな功績を残したのかもしれないけれど、今の情勢を考えると中東の泥沼を作ってるのは今に始まった事じゃないように思えます。今となっては表立った戦争をする先進国は無いけれど、単に支援という影で暗躍するような形にシフトしただけで、結局は利益の追求にしか過ぎないのかも知れません。
劇中の最後、チャーリーはそれに気づいたのかもしれませんが、その結末は前半のコミカルさとは非常にかけ離れたシビアなものでした。

オススメ度は4−。ある程度当時の世界情勢を知っていると更に楽しめるかもしれません。
予告編からするとコメディ映画のように取られがちですが、案外シビアな政治的映画、ある意味戦争映画です。

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