Lazy Bear

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サラブレッド

社会に馴染めないアマンダは、幼馴染のリリーと再会する。リリーが裕福だが抑圧的な義父を憎んでいると指摘する。それがきっかけで二人は何故か妙な親近感を覚える。ある日リリーはパーティ会場を騒がせたドラッグの売人であるティムと知り合う。このティムは利用できると判断した二人は、ティムに金を渡し義父を殺害させる計画を思いつく。


少女2人が義父の殺害を共謀するサスペンス映画。正反対だがどこか共感できる2人の人物像や背景を丁寧に描いている半面、いささかテンポが悪いのではないかとも感じました。ただ、このようにしっかりと描くことでラストの展開に説得力をもたせようとしているのかも知れません。さじ加減の難しいところではあるけれど、個人的には背景よりもその場での決断にこそ説得力をもたせた方が良いのではと感じました。
自分を嫌っているから私も嫌い、だから殺そう。この動機は見る年齢層によって重い軽いが大分変わってくると思います。主人公2人はまだ未熟で社会性も乏しく、殺意を理解できるか否かはそれぞれがどういう世界観を持っているのかで変わってくるでしょう。けれど、長々と背景を描写した割にそこを更に推察させるのか?という疑問を抱かないでもありません。
ラストはえらく短絡的な行動に出て、それを理解しているからこその説明をしたのだろうけど、ここにあっさり乗られて困惑した割にサクッと抜かりなくやってしまうアンバランスさはどう捉えたら良いものやら。躊躇いが悪いことだというくだりはこういう事ではないような気がするのは僕だけでしょうかね。

オススメ度は3+。丁寧さがいささか空振っているような気がします。ただ演技力が全てをカバーし何となく重苦しい空気を作り出していて、そこだけは本当に流石だと思いました。

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