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ジョン・デロリアン

FBIに麻薬密輸の現場を取り押さえられたジムは、情報提供者となることで釈放される。
カリフォルニアの高級住宅街に引っ越してきたジムは、ひょんなことからジョン・デロリアンと知り合う。彼はゼネラル・モーターズの優秀な設計者として知られていた。
ジムはFBIから元締めに繋がるような大きな情報提供を求められていたが、生来の気の弱さからそれも失敗する。完全に窮したジムだったが、ジョンが自ら立ち上げた会社の資金繰りがうまくいっていないことを知る。これを利用できると考えたジムは、FBIに架空の麻薬取引の情報を伝える。


バック・トゥ・ザ・フューチャーでも有名なデロリアン、その開発者であるジョン・デロリアンにまつわる実話の作品です。本作はジョンではなく麻薬取引の冤罪をふっかけたジムの視点から描かれています。
デロリアンは車好きの間ではある種の伝説的な扱いになっているようで、実際これは名車なのかどうか、そういった部分にも切り込んでいます。僕自身は車は詳しくないのですが、その印象からするとデザインこそ斬新ではあったものの故障の目立つ微妙な車という感じでした。またジョン・デロリアンにしても、かなり表と裏の顔の差が激しく、革命児といった類の評価をするにしては特に金に関して胡散臭い人物に思います。
本作は実際に起こった事件を題材としていますが、デロリアン車自体は作中ほぼ出ません。どちらかと言うと状況に窮したジムがどうやって乗り切ろうかというところでジョン・デロリアンを利用したという感じです。あの車はどのようにして世に出回ったのか、という作品ではないため、それを期待するとかなり拍子抜けします。

オススメ度は4。いささか邦題と内容に食い違いがあり、本作はほぼ実際の事件の法廷劇のような内容です。車好きにオススメという内容の作品ではないため注意が必要です。

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