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エジソンズ・ゲーム

白熱電球の普及を成功させたエジソンは、直流電流を用いた送電システムの実用化に乗り出す。しかし同じく送電システムの実用化を交流電流で進めているジョージ・ウェスティングハウスに対し、強い対抗心を燃やす。ジョージはエジソンの元を去った技術者ニコラ・テスラの特許を買収、そしてエジソンは直流の有能さと交流の危険性を流布し世論形成を試みる。


主演はベネディクト・カンバーバッチ、トム・ホランド。
いわゆる電流戦争をテーマにした作品です。技術的には課題も多く未成熟な交流電流と、既にある程度の知名度と実績を利用し世論形成を行う直流電流。ざっくりとした構図はこうなっています。そこに電気椅子や感電事故、ナイアガラの滝を使った発電所の契約や電気のパフォーマンスなどが絡んでくるため、裏工作やら駆け引きやらの方に重点が置かれがちです。実際電流戦争はそういうものだとは思いますが。
基本的に事実に基づいた展開で、ナイアガラ発電所の結果までが描かれています。作中、電気に関する様々な技術的用語などが出るのだけれど、その割に発電所契約の決定の根拠がコスト以外はふわっとしていて、妙なちぐはぐさを感じました。史実通りであるのは当然の事だけども、それらを淡々と描いただけの印象が強く、両陣営の熱量が今ひとつ伝わって来ません。

オススメ度は3+。電流戦争に興味があるならば、という内容の作品。文章で読むよりは退屈はしないかも知れませんという程度で、なんとも味気ない映画です。

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