縦、横、奥、時間。この四つの要素で構成されたこの世界を四次元と呼ぶ。
二次元以上の世界では、物体には表と裏が存在する。
つまり、私達が住むこの世界にも表と裏が存在する。
この場合の表裏とは抽象的な意味ではない。
たとえば、一枚の紙を思い浮かべて欲しい。そこに君が丸の図形を書いたとする。
その紙をひっくり返してみよう。
表には丸が書かれているが、裏側には何も書かれていない。
二次元の場合はその程度かもしれない。
しかし、そこに奥と時間の要素が加わったら、果たして裏側はどうなっているだろう?
今、目の前のディスプレイの“表裏”をひっくり返したらどんな形になるのか想像出来るだろうか?
世界は、ディスプレイよりも遥かに複雑で広大だ。
表の世界に住む我々にとっては未知の世界である。
これから語られる物語は、そんな世界に迷い込んでしまった一人の少女と、裏の世界に住む異形の少年の話である。
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