Lazy Bear

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ナイトメア・アリー

放浪中のスタンが辿り着いたのは見世物小屋だった。そこでは獣人と称される男が、鶏を生きたまま食べるショーが行われていた。
スタンは見世物小屋で雇われ雑用をこなしている内に、読心術の技術に興味を持つ。そしてスタンは読心術の更に深い技術を得るため一線を越えてしまう。


監督はギレルモ・デル・トロ。主演はブラッドリー・クーパー。
見世物小屋で再起を図った青年が降霊術で成り上がっていくものの、といったお話。まだ見世物小屋が存在していた時代のアメリカが舞台です。
冒頭からおそらく暗い過去があるのだろうと匂わせる登場をした主人公のスタン。彼がどん底から這い上がっていくものの、徐々に心境や振る舞いに変化が訪れていく過程のじわじわと首を絞めていくような感じに非常に引き込まれました。その後の
スタンの末路もまた皮肉がきいていてよかったです。
本作の見所は、スタンとその周囲の人間の心理描写でしょう。本作において渦巻くのはいかに成り上がるとか相手を出し抜こうとか功名心とその延長にある薄暗い感情で、そのおどろおどろしさに魅力があるように思えます。

オススメ度は4。ちょっとどろどろした内容だけれど、逆にそこに本作の魅力が詰まっていると思います。

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