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チェ 39歳 別れの手紙

キューバ革命が成功し、ゲバラはカストロの右腕として大きな存在感を発揮するようになる。しかし、ある日ゲバラは「サトウキビ畑の様子を見てくる」と言い残し、そのまま失踪。一向に行方の知れないまま時が過ぎていく内に、キューバ国民にも不信感が漂い始める。カストロはやむなく、ゲバラが残した自分宛の手紙を国民の前で読み上げる。そこにはゲバラの別れの言葉が記されていた。

「チェ 28歳の革命」に続く2部作の2作目。配役も引き続きそのままで、39歳のチェ・ゲバラもベニチオ・デル・トロが演じています。
こちらはキューバ革命後にゲバラがボリビアへ変装して入国、ゲリラ戦争の末に処刑されるまでを描いています。本当はコンゴが先で挫折して帰ってきてるんだけど、そこはスルーでした。ストーリーは根底に史実があるため、前作同様淡々と事象ばかりが進む傾向があります。ボリビアでの戦況はひとまずネタバレ的になるので置いておくとして、前作「チェ 28歳の革命」を予め観ておくと、非常に対照的で面白いところがあります。何故こうなってしまったのか、キューバとはどこが違っていたのか、両作を比較しながらそれを考えるのもまた一興かもしれません。
元々1本の映画だっただけに、やはり続けて観ないと脚本の練り具合は分からないのかもしれません。しかし4時間を越えるスケールの大きさはなかなか厳しいものがあるのも事実。デルトロの尋常じゃない熱意だけは伝わりますが。

個人的に終わり方が残念だと思いました。
まず、処刑時のセリフがなんか普通だったこと。字幕の訳者のせいなんだろうけど、もっと色々意訳されてるんだからテンプレートな事を言わせるのはどうなんだろう。
そして、ゲバラの遺骨が見つかるまで30年以上かかっていること。そこら辺の流れは取材してなかったのかな? エピソードとしては必要でしょう。せめてテキストくらい挟んで欲しい。
それから、ゲバラの顔が平和の象徴になり、次第にファッション化された経緯。これは流石に蛇足過ぎるか? 個人的にはこれに関しても少しでも言及して欲しかった。

オススメ度は4−。「チェ 28歳の革命」も含めたセットで観ないとなかなか面白さが分かり辛い映画です。どっちを先に観ても分かるのはいいんだけれど。
ただ、結局のところかなり敷居の高い映画になっているような雰囲気が否めません。

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