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ヴァチカンのエクソシスト

ローマ教皇に使える神父アモルト。彼は生涯何万回という悪魔祓いを行ってきたエクソシストだった。
ある日アモルトは、教皇直々の依頼でスペインのとある少年の元へ向かう。少年は悪魔憑きと思われる症状を見せておりアモルト神父は早速面会するが、少年の中の悪魔と思われる存在は明らかに当てずっぽうやメディアから得られるはずのない知識を持っており、アモルト神父を酷く動揺させる。
これは明らかに悪魔に取り憑かれていると確信するアモルト神父はすぐさま悪魔祓いの準備のため情報を集め始める。


主演はラッセル・クロウ。
本作の主人公ガブリエーレ・アモルトは実在の人物で、彼の記した回顧録が原作になります。どこまで本当なの?とは取り敢えず疑うのはやめましょう。
ステレオタイプな悪魔祓いとは実際ほとんど無縁だったようで、悪魔憑きと思われても対話や医者の治療で解決する内容だったようです。そして冒頭でいきなり公聴会で吊るし上げられるも平然と答えられるあたり、信念が強く理路整然と答えられる弁舌の持ち主と思われます。演じているのがとにかく屈強なイメージのラッセル・クロウですが、見た目はガタイが良くともお茶目な面もあり、何となく優しさと強さを併せ持った人物像が窺えました。
実は本作バディモノでもあり、トマース神父と協力しながら解決を目指します。しかし演者がラッセル・クロウのせいか、どんなに追い詰められても何とかなるだろ感が凄い。取り憑かれているヘンリー少年はもう明らかに痛々しくて可哀想なのに、アモルト神父はなんかもう何やられても掠り傷だろくらいにしか見えない。とは言え、何よりも強い心が大事というのを姿形で体現しているのはなんか頼もしさがあります。終盤の決戦での無茶苦茶さも逆に説得力が出てしまうくらい。案外ベストな配役だったのではと最後に思えました。
ハチャメチャなラストはこの手のお約束だけど、こういうキャラクターだとむしろシリーズ化して欲しいように思えます。

オススメ度は4。よくあるエクソシストものだけれど、結構楽しめました。なんかこう後味の良くストレスの少ない良作だと思います。

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