Lazy Bear

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ディファイアンス

1941年、ベラルーシを占領したドイツはSSと警察による大量虐殺を行っていた。
トゥヴィア、ズシュ、アザエルの三兄弟はユダヤ人であるため、戦火を逃れて近くの森へと逃げ込む。しかし虐殺の規模が拡大していくに連れて、多くのユダヤ人が森の中へ続々と迷い込んでくる。

主演はダニエル・クレイグ。監督はエドワード・ズウィック。「ラスト サムライ」や「ブラッド・ダイヤモンド」が過去にあります。
史実に基づいた話で脚本は書かれています。ユダヤ人コミュニティを森の中に作り、ゲリラ活動的な事をして結果的に1200名を超えるユダヤ人の命を救った三兄弟が主役です。
よくある戦争中の美談を映画にしたものですが、やっている事は結構エグイ。というか「綺麗事じゃ生きていけないんだ」を全面に出しています。単なる救出劇ではなく、銃撃やら強奪に復讐と、一筋縄ではいかないどろどろした内容です。ユダヤ人レジスタンスは当時各地に多くあったそうですが、これはドイツ的に言えば生存圏を確保するための抗戦です。だから食料の略奪以外で基本的に仕掛ける事は無いのですが、同時に感情の対立や思惑が入り乱れる内部抗争が絶えません。トゥヴィアが如何に組織を維持しようと頭を悩ませるのか、そこが一番の見所でしょうか。

当時彼らが潜伏していた森は非常に寒かったそうです。その割にみんな薄着のようだし、息の白さや寒さを演出するような部分が少ないように思いました。「そんなに寒くないんじゃないの?」というように見えてしまいます。また、あんまり飢えに悩まされているような雰囲気もありませんでした。冬だけしか困らなかったのでしょうか。こういった背景はもっと欲しかったなあと思います。

オススメ度は4−。これもまた世界史の知識をさらっとでもかじっていた方が楽しめると思います。

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