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コヴェナント/約束の救出

9.11の後、アフガニスタンへ侵攻したアメリカ軍はタリバンに対して徹底した反撃作戦を行っていた。キンリー曹長はタリバンの爆弾工場の捜索を行っていたが、手がかりが少ない上に非常に危険で思うような成果が出せないでいた。
ある日、死亡した通訳の後釜としてアーメッドというアフガン人を採用する。彼は四ヶ国語を話す非常に優秀な人物ではあったが、性格に問題があって揉め事を起こしがちという評判だった。
アーメッドは丁寧な言動ではあるものの、しばしばキンリーの意向を無視し勝手な行動を取った。それでも優秀であるため、結果的にキンリーは手柄を得られてしまった。そんな中、キンリーの部隊はタリバンの工場の一つを見つける。すぐさま制圧し破壊を試みるも、たちまちやってきた大量のタリバン部隊を相手にキンリーの部隊は壊滅。キンリーとアーメッドの二人だけがどうにか生き延びる。
帰国したキンリーだったが、アーメッドはタリバンの手配リストに乗り消息不明となっている事を知り絶句する。


主演はジェイク・ギレンホール、監督はガイ・リッチー。
アフガン人翻訳者の問題は実際に進行形であるらしく、本作はフィクションではあるけれどこの問題から着想を得て作成されています。
キンリー曹長がアフガニスタンで従軍し帰国するまでで作品の6割以上、残りがアーメッドとの話になります。印象としてはとにかく男の世界!というのをコテコテになるほど詰め込んだような映画でした。借りは返す、とにかくこれを徹底しています。本作のキーマンとも言うべきアーメッドは非常に面白い人物として描かれていました。確かに性格に問題はあるけれど、基本的に言動は丁寧だしチームの不利益になるようなこともせず、危険な仕事にわざわざ志願したのは妊娠中の妻と共にアメリカのビザを取得するためとわかりやすい理由だったり。負傷して瀕死になったキンリーを運んでいる時のアーメッドは本当に献身的かつクレバーに立ち回っていて、非常に魅力的だったと思います。
ここまでしてくれたアーメッドがビザを手に入れられずタリバンに命を狙われているとなれば、キンリーが激高し無謀な行動に出るというのも本当に納得できます。ここから先は割とご都合主義的な感じはするけれど、やはり盛り上がることは盛り上がるので良いかな。だけど、好きな人は好きな一方で、合わない人は一切合わない気がしないでもありません。

オススメ度は4+。こういう男の仁義とか約束が刺さる人には本当に刺さると思います。盛り上がりポイントも押さえていて、非常に楽しめる作品。

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