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イングロリアス・バスターズ

第二次世界大戦中、アメリカ軍にはバスターズと呼ばれる部隊があった。彼らはナチス兵を決まって惨たらしく殺すため、ナチスにとっては大いに恐れられる存在だった。
そんな彼らはプレミア作戦と呼ばれる任務に就く。その目的は、ヒットラーを初めとするナチス高官を皆殺しに戦争を終わらせるというものだった。

主演はブラッド・ピット、監督はクエンティン・タランティーノ。
どちらも個性の強い存在だけにかなりぶっ飛んだものが出来るかなと思ってましたが、意外とさっぱりまとまった内容でした。
物語は(無駄に)5章節に分けられて、大戦中を舞台にしたナチスドイツとそれに関係する各軍や軍人やスパイなど、そういった入り乱れた群像劇に近い形でした。

史実と比べてどうかはこの際置いておきまして、これがなかなか楽しめる展開でした。物語の根幹にあるのはやはり復讐でしょうか。その展開がタランティーノらしく、古典的というかお約束というか、そういうのをうまく演出に盛り込んでいるのが実に良かった。また、登場人物がどれも個性的でキャラが立っているので、ブラッド・ピットのキレた中尉も特出する事無く、存在感も絶妙でした。ハンス大佐役のクリストフ・ヴァルツが少し目立ちすぎかなとも思ったけれど、そもそも物語で一番中心にいるのだからそれも仕方が無いのか。

ジャンルとしては戦争映画になるのかもしれないけれど、アクションやサスペンス要素もあり、所々にナンセンスギャグも盛り込まれているので、一概にどれとは言い難い映画でした。そこら辺がタランティーノのらしさなのかもしれません。また、劇中の音楽や”特殊な”演出も実にタランティーノらしくて良かったです。さっぱりとまとまっているとは言ったけれど、自分のこだわりは無くしておらず妥協は無い一本になっているのだと思います。

オススメ度は4。ややグロいかなあと思うカットもあるけれど、気にするまでもないかもしれません。ランボーの方がずっとキツイ。タランティーノファンなら是非見ておきたい作品。ちなみに今回は出演しなかったようです。

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