Lazy Bear

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しあわせの隠れ場所

ビッグ・マイクと呼ばれるその少年マイケル・オーアは、出生記録が無く里親の元を転々とする暮らしをしていた。
ある日、いつものようにその日の寝る場所も無く道を歩いていたマイケルは、偶然通りかかったリー・アンに呼び止められる。寝る場所も着替も無い事を知ったリー・アンは、マイケルを自分の家に住まわせようとする。

実在するアメフト選手であるマイケル・オーアの、ハイスクールから大学に至るまでの経緯を元にした映画。実際の話に基づいた脚本だそうです。
社会的に底辺に位置していた人が、環境を改善し才能を開花する、というサクセスストーリーというかそういう良い話。如何にも映画のために脚色したよなこれ、という所は幾つかあったものの、心温まる良い脚本だったと思います。また、マイケル・オーアの才能としてアメフトのディフェンス役というのがあるのだけど、そこら辺をクローズアップするのかと思っていたものの案外そうでもなく、あくまでマイケルの人生のみにこだわったような印象があります。
ストーリーでカギになるのが、マイケルの家族とその行動原理。基本的にマイケルは黙ったままで自分の事についてほとんど話したりしないため、何を考えているのか分かりにくいです。そのため、もう一人の視点でもあるリー・アン寄りで観る事になります。ただそのリー・アンもなかなか踏み込めなかったり、かと思ったら悠然と踏み込んできたり、妙なムラがあるのでちょっとやきもきさせられます。
原題は「THE BLIND SIDE」、冒頭で解説されるアメフトの投手の死角の事を指します。これについて広げるのかと思えば案外そうでもなく、どうしてこんなタイトルになったのかちょっと疑問。また邦題は更に輪をかけて無関係なので一層不明。

オススメ度は4+。ありがちなサクセスストーリーと思えるものの、これといった難点もなく安心して見られる内容です。その分、若干内容が平坦に見えるかもしれません。

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