Lazy Bear

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ハート・ロッカー

サンボーン軍曹はイラクのバグダットにて爆発物処理の任務についていた。ある日、チームリーダが任務中に戦死してしまう。その後釜についたのはジェームズ軍曹だったが、彼の爆発物処理のやり方はあまりに常軌を逸していた。まるで死ぬ事など怖くはないとばかりのジェームズ軍曹の仕事ぶりに、サンボーン軍曹は不審感を募らせていく。

第82回アカデミー賞には9部門でノミネートされている話題作。ただ、一部スタッフによる問題行動もあって、別な意味での話題もあったります。

情勢が未だ不安定なイラク、そこで日常的に行われている爆弾テロの爆発物処理をメインとした映画。主人公であるジェームズの行動はなかなかかっとんでいて、防爆スーツ着てるから平気と言わんばかりに爆弾の信管を抜いていきます。それが実に危なっかしくて、逆に変な緊張感をかきたてられました。
このジェームズはどうして死ぬのは怖くないのか、何故あんなものを集めているのか、等々、なかなか謎というか伏線の多い人物でした。それがやがて明らかになるのかと思ったら、案外明言するような事はなく非常に暗喩的で終わらせました。言ってしまえば、冒頭に出て来る一文につきます。また、爆発物処理ばかりやっている訳でもなく、意外とジェームズの行動についてはぼやけた印象があります。「爆弾なんて怖かねえぜ」みたいに見ていると、思わず疑問符が浮かんでしまいそう。もっとも、そういう時の意外なジェームズの行動も見所ではあります。とは言うものの、”で、結局どういう事?”と思ってしまうような人も少なくないのではなかろうか、そんな印象を受けました。

戦争と言うよりも対ゲリラ戦の緊張感が全編に渡ってつきまとうため、結構見ているのは疲れる映画です。それと、個人的にはジェームズの奇行に注視し過ぎていて、話がいささかまとまりに欠けるのと様々な問題を詰め込み過ぎているように思います。ドラマで何回かに分けてじっくりやると、かなり面白い作品になるような気がします。

オススメ度は4−。中盤以降に若干グロい描写があるので、食事のスケジュールなど注意。緊張を長時間強いられるので、人によってはかなり疲れる事を覚悟して観る映画だと思います。

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