Lazy Bear

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ザ・ウォーカー

滅亡後の世界で、辛うじて生き延びた人々は略奪や暴力に支配される荒廃した生活を送っていた。
その男は、ひたすら西を目指して旅をしていた。その目的は、持っている革張りの古い一冊の本を届けるため。その本はかつて世界を滅ぼしたとか、如何なる武器にも勝る威力を持つとか言われていた。
大勢の部下を持ち町を作り出したカーネギーは、男の持つ本の正体を知っており、何としてでも手に入れようと部下に命令を下す。

主演はデンゼル・ワシントン、敵役はゲイリー・オールドマン。
荒くれ者が跋扈する荒廃した近未来を旅する男と、その本を巡る話。本の正体は主人公の言動からある程度想像はつくのだけれど、終盤に明らかになった本の正体はかなり意外でした。想像は間違ってはいないけれど、思わず「あっ」となる代物です。そして、意外とそれについての伏線が主人公を通して張られているのを思い出しました。主人公は身に危険が迫った時など良く口にするセリフがあり、また銃で撃たれても妙にのんびりしていたり、変わった仕草を取ります。これを覚えておくと終盤で「なるほど」となるでしょう。取り分け奇抜で斬新という事では無いけれど、使い方が実に巧妙だと思います。演出と構成の良さでしょう。

話の大筋は案外奥深さも何も無く、ただ謎の男と本を巡った話だけです。そういう意味ではストーリはこれ以上無いほど明確です。
何故こんなに荒廃したのか、を初めとする世界観については、ほとんど明言される事はありません。ただ、細かく昔の話は出て来るので、これはこういう事なのかななどと想像して楽しむと良いです。下手に細かく設定するとサイバーパンクみたいになって来ちゃって、下手なガジェット出さざるを得なくなるからなのかな?

オススメ度は4−。意外と気の利いた終盤のおかげで、想像していたよりずっと楽しめます。ただ、残酷描写も少なく無いので、食事のスケジュールとか自分の耐性とか考慮して見ると良いでしょう。

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