Lazy Bear

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ブラック・ダリア

ロサンゼルス市警の刑事、バッキーとリーは、リーの恋人であるケイと奇妙な三角関係を続けていた。
バッキーとリーはコンビとして日々犯罪捜査に勤しむ中、とある猟奇的な殺人事件と遭遇する。それは、口を耳まで裂かれ、内臓を抜かれ、腰から両断されたむごたらしい女性の死体だった。
犯人逮捕のため捜査を続けるバッキーとリーだったが、その捜査線上にマデリンという美女が浮かび上がる。この女性は被害者のエリザベス・ショートに良く似ており、バッキーはいつしかマデリンへ心を奪われていく。


ブラック・ダリア事件とは40年代のロサンゼルスで実際に起こった猟奇殺人事件です。この事件をモチーフにしたジェームズ・エルロイによる同名の小説が原作となっています。

印象としては、とにかく事件が幾つか絡み合って複雑に仕上がっているということと、演出が一昔前のB級サスペンス映画みたいで郷愁的であることです。
どちらも映画にはマイナスに働く要素ではないはずなのですが、事件が複雑化していく割には序盤の展開が酷くかったるく、記憶に留めるほど注意して見ないので、事件の鍵が余計こんがらかってしまいます。
また、終盤は二転三転と次々展開が変わるんですが、あまりの速さにこれまで細かく作っていた背後関係がいきなりおざなりになってしまい、雑に帳尻を合わせた印象を否めません。そのせいか、イマイチ納得がいかない不完全燃焼に似た気持ちが残ってしまいます。

古臭い演出は舞台背景と合っているせいか、思ったよりも効果的です。派手なCGに食傷気味な方には逆に新鮮でしょう。この演出は非常に○です。

オススメ度は3−。正直なところ、小説でじっくり読んだ方が楽しめる内容だと思います。
猟奇殺人がテーマだけに、グロイい演出は幾つかあります。上記にある死体もそのままされているので耐性の無い方は御注意。
また、事件の他にも男女の愛憎劇がありやたらベッドシーンもあるので、そこら辺も一応。

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