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パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT

山野春花はアメリカでの旅行中に事故に遭い、両足を骨折して帰国する。山野家では父親が仕事で不在がちであるため、春花の面倒を弟の幸一が見る事になった。
ある日、春花の身の回りで良く分からない不可思議な現象が起こる。その正体を解明すべく、幸一は春花の部屋へビデオカメラを設置した。

超低予算映画ながら異例の大ヒットを記録した「パラノーマル・アクティビティ」の続編です。ちょっと勘違いし易いのですが、これは日本版のリメイクに近いものの話としては前作の続きになっています。また、予告編が流れている「パラノーマル・アクティビティ2」とはまた別物です。ちょっとナンバリングに問題がありますね。

ホームビデオでの映像が中心の低予算映画というスタイルも最近では珍しくはないんですが、邦画では意外と取り入れられていない手法ではないかなと思います。ハリウッドのオリジナルがあるだけに、どういう作りにするのかと期待してましたが、これが予想外に面白かったです。前作と似ていながらも違いを付けるために、姉弟と姉の骨折という要素が組み込まれてますが、これがかなり効いています。特に話が盛り上がってくる中盤以降ではそれが実感できるはず。自然に状況を限定的にしているので、得体の知れない物に怯えながら追い詰められていく展開に説得力があります。
気になったのが幾つか。オリジナルに近いハンディと設置の構成は良いのだけれど、要所要所に入る重低音があまりにうるさすぎて不快でした。多分、生理的に緊張感を持たせるために意図的に入れているのだと思うけど、ちょっとやり過ぎじゃないかと思います。それから、弟の幸一の言動が後半ちょっと不自然かなと思いました。本当に姉の事心配してる?と疑問に思えるようなシーンが幾つかあったので。他にも、除霊のシーンもちょっと安っぽいというか胡散臭い感じがしました。

細かいツッコミ所はあるけれど、ホラー映画としては近年の中で頭二つ以上は抜けた良作です。
監督の長江俊和は、今までホラー映画メインで活躍されてますが、良く見たらあのモキュメンタリー「放送禁止」シリーズを製作していました。だからこの映画の出来が妙に完成度高かったんだな、と思わず納得です。

オススメ度は4。ホラーには季節外れだけれど、これは間違いなく面白いです。また、前作を観ていなくても全く問題ない内容です。グロいものでわーっ!と驚かせる演出は無いので、普段ホラーを敬遠している方にもオススメです。

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