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2006年のベスト5

やや遅れましたが、ここで2006年に観賞した映画をまとめようと思います。
という訳で今回はベスト5を独断と偏見でランキング。
なお、当時の採点はあまり考慮してません。改めて見直して、という事でひとつ。


第五位:嫌われ松子の一生
どうにもこうにも救いの無い、鬱になる要素しかない映画なのに、それをミュージカル調に仕立て上げ、面白おかしく描いたセンスが素晴らしい。
ミュージカルが嫌いな人には毛嫌いされるかもしれないけれど、十分に見るに耐えるものだと思います。ただ、少々冗長的な中弛みがあったのがもったいないかな。

第四位:プロデューサーズ
下ネタ。とにかく下ネタ。それをこうも堂々とやられると、逆にひとつの世界観として受け入れさせられてしまう。
ジョークの下品さが気にならなければ、とにかく笑える愉快な映画です。そういえばこれもミュージカル調。

第三位:父親たちの星条旗/硫黄島からの手紙
同じプロジェクトなので、あえて同一に。3位なのには他意はありません。多分。
2006年に話題になった大作で一番面白かったと思います。これほど爽快感の無い淡々とした戦争映画は近年珍しいでしょう。特に硫黄島からの手紙は、監督が自ら日本映画と言ってしまうほど、とにかく日本側からの視点が違和感無く描かれている事に脱帽。どうして日本の戦争映画はバラエティの枠を乗り越えられないのかが伺えるような気がしました。
これは22世紀まで残したい、間違いの無い名作です。

第二位:THE 有頂天ホテル
「これがコメディ映画だ!」と言わんばかりの一品。とにかくあの手この手で、様々な手法で笑わせられました。役者陣が濃いのに胸焼けしないテンポの良い展開と、どのような年代層にも受け入れられそうな笑いばかりを盛り込んで、尚且つストーリーも綺麗に締める、文句の付けようの無い一品。
役者のバーゲンセールやらプロモーションではなく「有名所をどうやってうまく使うか」のお手本にもなりますね。

第一位:手紙
差別という難しい問題を取り扱った作品。演技力もさることながら、細かい演出にもこだわって良く作り込まれています。ヒロインの演技力の無さがもったいなかったけど、それを補って余るぐらい引力のある作品でした。
楽しむという感じではないけれど、複雑な感情を絡ませあい見事に描写した文句の無い力作です。


次点としては、「ジャーヘッド」「県庁の星」「SPIRIT」「花よりもなほ」「インサイド・マン」「スーパーマン リターンズ」。
派手さに欠けたりと幾つか不満な所もあるけれど、どれもが非常に完成度が高かったり、面白い構成や脚本に挑戦していたりと見所のあるものでした。
2006年公開の映画ではなかったのですが、「かもめ食堂」は一位にランキングしても良いほどの名作でした。
それだけに、あまり話題に上がらなかったのは非常に惜しく思います。

2006年の傾向としては、小粒な良作は前半に集中し、後半は当たり外れの大きい大作が揃っているようです。
大作はあまり期待しないで見に行く事が多いだけに、もう少し散らばってくれればなと思いますがそこは配給元の都合か。

2007年もこの調子で良作が続いてくれることを願いたい!

Comments

Comment from BlogPetのフランクリン
Time: 2007/1/9 火曜日, 16:22:35

偏見ですか?

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