Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

ドライヴ

ドライバーは、車の修理工場で働く傍ら、映画のカースタントを副業にしていた。しかし、彼にはもう一つ、犯罪者を犯行現場から逃すという裏稼業を営む顔があった。
ある日、彼の住むアパートの隣人であるアイリーンの服役中の夫スタンダードが出所して戻って来るのだが、彼が駐車場で襲われ怪我をしている姿を目撃する。スタンダードは服役中に借金をしてしまい、それが元で犯罪の片棒を担がされようとしていた。

主演はライアン・ゴズリング。
車の裏稼業を営む男のサスペンスアクションといった内容の作品です。この手の奴は「タクシー」や「トランスポーター」のような作品が既にあるのですが、雰囲気は割と重苦しく差別化は図られているように思います。
序盤から売りでもあるカーアクションが出て来ます。これが単に超速でかっ飛ばすだけというものではなく、きちんと警察の状況を把握しながら飛ばしたり隠れたりを繰り返すタクティカルなもので、なかなか映えるものでした。早く逃げなきゃならないのに、車を停めてじっと待つ時などかなり緊張感があります。
主要人物達については、立ち位置や役割が明確で、事件の黒幕など一応の構造がきっちり出来ていたと思います。ドライバーは無愛想な人物に描かれているようでしたが、それに対しての周囲のアクションがみんな似たような感じで、いちいち沈黙しないと会話を進めないのかという冗長さが気になりました。
ストーリーはさほど入り組んだものでも無いのですが、冗長的な演出と各人のだらだらした緊張感の無い判断などが気になりました。危険な状況にある、という空気がまるで感じられません。また、ところどころ如何にも見せ場ですよ的な演出もあるのだけれど、正直ピンと来ない謎演出にしか見えませんでした。特にエレベーターでのくだりとか。

題材は悪くないし、それなりにうまくまとめようとはしているのだけれど、その結果失敗したような印象です。かなりこの脚本と演出は好き嫌いが出ると思います。中盤までにのめり込めないと、後はずっとそのままのテンションになるでしょう。

オススメ度は3−。前評判ほどではなかったと思います。アクション映画としては凡作かそれ以下です。もうちょっとカーチェイスのシーンが多ければ良かったかも知れません。

Write a comment