アイアン・スカイ
大統領選挙を控えたアメリカで、新たな月面着陸計画が行われる。着陸したのは二人、しかしそれは大統領の支持率獲得のためのものだった。
二人は早速周囲の探索を始める。すると、月面の裏側には巨大な都市が建造されているという、信じ難い光景を目の当たりにする。それは、かつて１９４５年に敗戦し月へ逃亡したヒトラー率いるナチスの残党だった。
コアなSFファンにひっそりと評価されているらしい、奇妙な出自のSF映画です。その内容もかなりぶっ飛んだもので、そこら中にB級臭が漂う、如何にもな低予算映画でした。
そこかしこに名作映画のパロディや世界情勢の風刺が盛り込まれており、それをいちいち突っ込みながら観ているのは大分飽きの来ないものでした。ストーリーも案外しっかりと起承転結のある内容で、演出面で悪ふざけをしている感じがあります。
ナチスの中途半端に高度な技術力や、アメリカ大統領の本音をぶっちゃけるトークや、各国を皮肉ったネタなど、楽しめる所は数多くあります。ただし、それが映画的なものかと言われると少々疑問でもあります。SF的には楽しめる内容だとは思いますが、如何せんネタがやや古い気もしました。
オススメ度は３＋。キワモノというジャンルではかなり上位ランクの映画だと思います。シニカルな部分が多く、そういったものを楽しめる人にはお勧めです。
Posted: 9 月 29th, 2012 under 2012, 映画.
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