Lazy Bear

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ウルトラヴァイオレット

兵士の強化剤の研究過程から偶然生まれたウィルス、それに感染し誕生した新人類ファージは、政府から存在を恐れられ徹底的に根絶される。
僅かに生き残ったファージは力を付け、政府に対し反撃を試みる。
ファージの精鋭の一人であるヴァイオレットは、政府の施設内に侵入し新兵器を奪取する。しかしその兵器とは人間の子供だった。


個人的に大好きなアクション映画である『リベリオン』の監督脚本を務めた、カート・ウィマーの最新作。

物語は起承転結がはっきりした実に単純な展開で、アクションシーンを重視した典型的なアクション映画です。カート・ウィマー独特の演出が随所に散りばめられて、リベリオンを知っている人は続編か後継作のような錯覚に陥るかもしれません。
SF演出はさておき、肝心のアクションですが。主演のミラ・ジョヴォヴィッチはアクション映画にも良く出ているためか、なかなか良いアクションをしていました。ただ、リベリオンでのガン=カタ的なアクションもするのですが、クリスチャン・ベイルに比べればキレは大分劣ります。一人で大勢の敵を一気に倒す爽快なシーンは、今ひとつダメージが伝わりにくくて物足りなさを感じました。ここが決定的な差かもしれません。

近年のカート・ウィマーの映画は物語を断片的に区切る癖があり、シーンの前後が非常に繋がりにくく感じます。アクション映画にそこまで細かな構成を求めている人いない人はそれぞれなので、そこはどうか。単にアクションが見たいだけの人にしてみればあまり気にならないとは思います。

全体的な出来としては、ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションがそうなのでどうしてもリベリオンと比較してしまうのですが。やはり、リベリオンの時にあった突出したアクションが無いのは非常にマイナスだと思います。脚本はしっかりした良い出来なのですが、そこら辺が勿体無い。とは言っても、総合的な完成度は高い方でしょう。

オススメ度は4−。アクション映画が好きな人には無条件でオススメ出来ます。また、特に観たい映画が無い時の安パイとしても良いかと。
リベリオンのファンの人には少々物足りないように思うかもしれません。

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