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42〜世界を変えた男〜

ブルックリン・ドジャースのGMリッキーは、ニグロ・リーグからジャッキー・ロビンソンを引き抜いて契約する。当時はまだ人種差別が当たり前のように蔓延っており、特にメジャーリーグではその傾向が顕著だった。そんな中で入団するジャッキーは、当然のようにチーム内からも反発を食らうだけでなく、行く先々で罵声を浴びせられる。しかしジャッキーは、試合中に罵声を浴びせられようが、投手から危険球を意図的に投げられようが、決して挫けること無くプレーを続ける。彼のそんなひたむきな姿は、やがて人々の心を動かし始めた。


主演はハリソン・フォード。実在の黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの半生を描いた作品。テーマが人種差別だけに、なかなか全編を通して黒人差別の描写がたっぷりありました。中でも、フィラデルフィアの監督チャップマンの罵倒は、あまりに執拗過ぎて字幕すら要らないレベルです。それでもジャッキーは、あくまで野球を粛々と続けていくので、その姿は作中でも言われている通り同情を買うには十分なものでした。
観客からの差別的な扱いはともかく、意外とチーム内からはそれほどのものは無いように感じました。むしろ、冷戦といった表現に近いのかも知れません。もっとも、外野が過激すぎてそんな風に見えないだけかも知れません。
ジャッキー・ロビンソンの伝記だけに、いささか主人公が綺麗に描かれすぎなのでは?という印象も正直受けました。けれど、映画としての彼の野球に対する真面目さやひたむきさはとても良かったと思います。

オススメ度は4。かなり強烈な人種差別表現がたっぷりあるけれど、それを乗り越えるジャッキー・ロビンソンの姿は非常にかっこ良くて見応えがあります。

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