Lazy Bear

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複製された男

大学の歴史教師であるアダムは、同僚との雑談の中で知った映画をレンタルして観たところ、そこには自分に良く似た人物が登場し戦慄する。彼を調べると、本人は何から何までそっくりな姿をしていて、それはまるで自分をコピーしたかのようだった。


主演はジェイク・ギレンホール。
自分に瓜二つの人物がいる事を知った男が翻弄されていく、ミステリーとSFを併せたようなお話。いわゆるドッペルゲンガーとは違い、それぞれが独立した一人の人間であり、声や傷跡まで全く同じ所にある設定になっています。
観ていてまず感じたのが、登場人物の行動のちぐはぐさです。ただ自分に似た人物を画面で見つけただけで目眩がするほど恐怖したり、いちいち行動に動機が感じられなかったり、唐突におかしな事を始めては主人公もそれに従ったり。この人達は一体何が目的なのだろう?という疑問が終始頭から離れず、全編において茶番にしか見えませんでした。俳優の演技力の問題ではなく、脚本の場面の繋ぎ方や人物の描き方に問題があるように思います。
それと、導入と中盤とラストと、妙に思わせ振りなシーンがあるのだけれど、結局のところ何にも始まりませんでした。そのせいで異様にサブカル臭くなり、展開的な逃げも感じられます。
「結局のところ、そっくりな人間が居た事でどうなったのか?」というそもそもの所を特に落としこんでもこないので、だからどうした?以上の感想が出て来ません。

オススメ度は3−。致命的に話が面白くありません。開始30分くらいでスクリーンと温度差を感じたら、そこからは二度と盛り上がらないでしょう。

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