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チャイルド44 森に消えた子供たち

スターリン政権下のソ連、優秀な捜査官であるレオは、ある子供の死亡事件について上官である大佐から呼び出される。被害者である子供の父親はレオの戦友であるアレクセイであり、その説得のためである。殺人事件は資本主義社会の病気であり、理想社会であるソ連では殺人事件は起こり得ない。スターリンがそう提唱するがための事だった。しかし子供の状況は明らかに殺人事件であり、このまま見逃せば犯人は再び殺人事件を起こすことは明白である。その最中、レオの妻であるライーサにスパイ容疑をかけられてしまう。


主演はトム・ハーディ。1950年代のソ連を舞台にしたサスペンス映画です。次々と殺される少年達、それについて思うように捜査が行えない国家という特殊な状況下で、主人公であるレオが事件解決のため奔走します。とにかく導入から長々と繰り返すのは、当時のソ連が異常な社会であるという印象付けです。舞台がソ連なのに言語が英語という時点で視点が資本主義社会側になるのだけど、結構露骨なように感じました。また、やたらソ連の異常性を強調する割に、肝心のサスペンス部分が非常に薄くあまり印象に残りませんでした。正直なところ、政治で勝てば終了というレベルのサスペンスなので、いまいちアプローチが弱いように思います。

オススメ度は3+。サスペンス映画としてはイマイチな内容です。こういうB級要素が好きな人には好きかも知れません。

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