Lazy Bear

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ナイトクローラー

ルイスは職をどれだけ探しても人脈と学歴の無さにより見つけることが出来ず、こそ泥の真似事をしては僅かな日銭を稼いでいた。ある日、たまたま交通事故現場に居合わせたルイスは、その現場を撮影し金を稼ぐカメラマンの存在を知る。これなら自分の実力で金を稼げると思ったルイスは、早速機材を揃え夜の町を車で徘徊する。程なく撮った彼の映像は深夜ニュースの一面を飾り、その事に得も言われぬ快感を覚えたルイスは、より一層この世界へのめり込んでいく。


主演はジェイク・ギレンホール。
フリーのカメラマンとしてマスコミ業界へ関わり、そこに渦巻く狂気へ取り憑かれていく男の暴走を描いた作品。主人公ルイスの求める映像は、とにかく凄惨でショッキングな事件現場や事故現場で、そこには必ずと言っていいほど人の死が関わってきます。血なまぐさい現場、銃撃戦、カーチェイスとアクション映画さながらのカットもありつつ、ルイスが売れる映像を求めるがあまり徐々に狂気へ走って行く様が非常に濃密でした。
マスコミが狂っているのか、凄惨なニュースを求める視聴者がマスコミを狂わせているのか。少なくとも、恐ろしいのは凶悪犯罪や凄惨な事故ではなく、それを食い物にしている人々ではないだろうかと個人的には思いました。

オススメ度は4+。かなり静かでサイコな展開の上、ラストも溜飲が下がらないものと思う人もいるかも知れません。こういった社会悪モノが好きな方にはオススメできるでしょう。

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