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ブリッジ・オブ・スパイ

米ソ冷戦時代、アメリカで一人のスパイが逮捕される。ニューヨーク在住の弁護士ジムは、かつては刑事の専門家だったが、保険会社を専門としていた。ジムはある日、この逮捕されたソ連のスパイの弁護を受け持つ事となる。国中から嫌われる彼の弁護を受け持つという事は自分もまた非難の対象となるのだが、彼は誠実に弁護士として尽力する。そしてその頃、米軍の偵察機がソ連領空内で撃墜される事件が起こっていた。


主演はトム・ハンクス。冷戦下に行われたスパイ交渉を映画化した作品。
この作品で気になったのはまず、トム・ハンクス演ずるジムは法による正義を主張し、それに終始徹底する個人の正義感を描くものだと思っていたのですが、実際はスパイを巡る二国間の世間の反応がどういったものなのか、世情を中心に描いたもののように感じました。しかもそれが案外シビアでシニカルなもので、如何に大衆と法治がかけ離れたものなのか、そういった描き方になっています。
徐々にアメリカとソ連との差を浮き彫りにしていき、最終的にはかなり大きなものとなります。この辺りは史実なのか自画自賛なのかは分からないけれど、映画の落とし方としては良いものだと思います。

オススメ度は4。可もなく不可もなし、かもしれませんが、安定した面白さのある作品ではあると思えます。そしてトム・ハンクスの存在感、安定性はやはり素晴らしい。

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