Lazy Bear

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セブン・シスターズ

深刻な人口増加と食糧不足を抱えた近未来。食糧不足は遺伝子操作した作物によって解決するものの、人口増加は依然として深刻なままだった。この問題に対処するべく具体的な手段を講じたのはケイマンという一人の政治家だった。彼女は児童分配法という一人っ子政策を提唱し、政府はこれを強行に推し進める。これによって二人目以降の子供は冷凍睡眠となる事になった。
テレンスは長年疎遠だった一人娘が七つ子を産み死んだ事を知る。政府に懐疑的だった彼は密かに七人を引き取り、それぞれ曜日の名を与え、日替わりでカレン・セットマンを演じさせる。以来30年間何事もなく生活していたのだが、ある日マンデーが突然と帰宅して来なくなってしまった。


近未来のディストピア物のSF映画です。一人っ子政策をかなり強引に推し進めた管理社会を舞台に、主人公達は七つ子というギミックを用いて進むストーリーは、面白さの反面かなりご都合主義な要素もあったりと荒削りなものでした。政府機関のやり口が無駄にマフィアめいた行儀の悪いものだったり、通信インフラ関係は先進的なのに認証関連のシステムが現代よりも遅れた技術だったり、なんだか世界観にちぐはぐな印象も受けます。特に認証関係は七つ子であることがバレなかったという設定に必要なのでしょう。
この七つ子設定は、実は最後まで意外と良く機能するものでした。こういう主人公がやりたかっただけ、というのではなく、七つ子だから出来るという展開や演出があったりと、後半の盛り上がりが非常に良かったです。特に管理局の男エイドリアンなどどんどん好きになっていくいいキャラクター性をしていました。

オススメ度は4。割とガバガバな技術設定ですが、ストーリーは意外と面白い展開になります。ディストピア物やSF映画が好きな人にはツボな作品かも知れません。

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